こんにちは。
主夫な大仏です。
みなさん、子育てをしているときに、こんな風に言っていませんか?
「忙しいのに、なんでご飯食べないの!」
「だから寝る前におしっこ行きなさいっていったのに!」
「いま話しかけないで!あっちいってて!」
「道路は飛び出しちゃだめ!」
「人の物を勝手に持って帰ってきちゃだめ!」
「お野菜も嫌がらず食べて!」
違いを分かっていただけるでしょうか?
前者は怒っています。
後者は叱っています。
その違いについて、まとめます。
怒ることは自分の感情をぶつけるだけです。
叱ることは子どものためを想ってのことです。
怒る。とは
怒る(おこる) の意味
[動ラ五(四)]《「起こる」と同語源。感情が高まるところから》
・不満・不快なことがあって、がまんできない気持ちを表す。腹を立てる。いかる。「真っ赤になって―・る」
https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E6%80%92%E3%82%8B_%28%E3%81%8A%E3%81%93%E3%82%8B%29/
辞書にはこう載っています。
この意味合いを子育てに当てはめてみますと、
・子どもにご飯をせかされて怒る
・子どもが部屋ではしゃぐのを見て怒る
・子どもに抱っこをせがまれて怒る
このように、自分の感情が高まり、子どもに対して我慢ならない!
という自分の感情をぶつけるのが怒りです。
自分のために怒るとも言えます。
では、怒られた子どもはどうなるでしょう?
・怖がる
・自信がなくなる
・人の顔色ばかり気にする
・自分で行動できなくなる
・親にされたように他人に怒る
それはそうですよね。
先ほどの例を見れば、
「おなかすいた!」
と言えば
「ちょっと待っててって言ってるでしょ!」
と怒られ、
「きゃはははー!!」
と楽しく遊べば
「うるさい!」
と怒られ、
「だっこしてよー、だっこー」
と甘えれば
「見てわからないの?手が離せないから無理!」
と怒られる。
自分の困っていることを口に出せば怒られ、
自分の楽しいことをすれば怒られ、
甘えても怒られる。
子どもにとって、「怒られる」ということは、マイナスでしかありません。
私たち親の怒りは負の効果しか持たないのです。
これが怒るということです。
どうかみなさん、このことは覚えておいてください。
怒ることは、子どものためにも、そしてあなたのためにもなりません。
叱る。とは
呵る(しかる) の意味
[動ラ五(四)]目下の者の言動のよくない点などを指摘して、強くとがめる。「その本分を忘れた学生を―・る」
https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E5%91%B5%E3%82%8B/#jn-94575
次に、叱るの意味を見てみましょう。
この意味合いを子育てに当てはめてみると、
・子どもにご飯をきれいに食べるように叱る
・子どもに声が大きすぎると叱る
・子どもに順番を守るように叱る
このように、親の感情はどこにも見当たりません。
あるのはただ、子どもに間違いを正してほしい、間違いに気付いてほしいということです。
叱られた子どもはどうなるでしょう?
・間違いに気付けるようになる
・他人を気遣えるようになる
・守るべきルールがわかるようになる
自分の行動が引き金となって叱られているので、子どもは考えます。
今したことの何がダメだったんだろう?
そして、その答えがわかり、実行すると、もう親が叱らなくなることを学習します。
こうして自分で考える力も付き、徐々にルールを覚えていきます。
気を付けたいのは、叱るのはあくまで親なので、親のルールが前提になります。
つまり、親のルールが崩壊しているものであれば、その親に叱られた子どもも同じく崩壊したルールに基づくようになってしまいます。
例えば、
・あなたは優秀だから、他の低俗な子どもとは遊ばないようにしなさい。
・人生は効率重視。どさくさに紛れて列の前にならびなさい。
・世の中で一番必要なのは金だ。とにかく金を稼げ。金がすべてだ。
・気に入らない奴はいじめてでも追い出せ。そのほうが居心地がよくなるぞ。
こんなわけのわからないことを子どもに言い聞かせている大人がいます。
叱ることは子どもの成長のためには欠かせないですが、間違った人が間違った叱り方をし続ければ、子どもにとってマイナスとなってしまいます。
これはもちろん、自分も気を付けなければなりません。
なぜなら、自分のルールが正しいかどうかの判断は、自分ではできないからです。
そういう意味でも、子どもを叱るときは夫婦一緒のとき、お互いが間違っていないかを確認しながらしたいものです。
また、読書もとても効果的だと思います。
叱る親の人間的な質が高まれば、自然と子どもにも良い影響を与えられると信じています。
怒る。と叱る。の違いまとめ
怒る
-自分の感情をぶつける。
-八つ当たり。
-子どもに悪影響を及ぼす。
叱る
-子どものためにする。
-子どもの間違った言動に対してする。
-使う人や使い方によっては悪影響もある。
おわりに
今回は怒る。と叱る。の違いについての記事でした。
ここまで書いておきながら恥ずかしいことに私自身はしょっちゅう怒ってしまっています。
だからこそ、大仏さんのように温厚でありたいと願ってこんなサイト名にしています。
今回伝えたかったのは、まず、怒ると叱るを混同せず、違うものだと認識してほしかったこと。
怒ることは良くないのだということ。
叱る人間の質を高めなければならないこと。
これらを知れば、怒っている自分が、途中で冷静になれるときが出てきます。
「ダメだ、俺は何をやっているんだ。これじゃ子どものためにならない」
そう気づければ、頭を切り替えることができます。
怒るから叱るへ。
大声を出すのではなく、子どもの目を見て、肩を抱いて、きみのためなんだと伝える。
↑こちらでも書きましたが、家事、子育ては本当に大変です。
心に余裕がなくなって、爆発してしまう。
それを咎めることはできません。
ですが、その爆発がなぜ起こってしまうのかを理解することは重要です。
原因を知り、それがもたらす影響を知る。
おそろしくなります。
そもそもなんのために家事育児をしているのか。
私は爆発してしまったあとに自問自答します。
そして、
俺は、家族を守るために主夫になったんじゃなかったのか
家族を守るためにはどうしたらいいんだろうか?
と考えます。
すると、怒りの感情がスーッと消えていきます。
怒りを我慢することはおすすめしません。
その我慢は、いずれ耐えきれなくなり、大爆発します。
それよりも、怒りのエネルギーを他のエネルギーに変える方法を考えてみてください。
人それぞれ、あなたに合った解決法がきっとあるはずです。
あなたと、あなたの家族が幸せであるよう願っています。
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