こんにちは。
主夫な大仏です。
この記事を読んでいただいているということは、ご自身、もしくは親しい方が子宮頸がんと診断、もしくはその検査中で身を案じていらっしゃるのではないでしょうか。きっと突然のことに驚いていろいろと情報を集めていらっしゃることと思います。
妊娠中の子宮頸がんの治療の中でも、
高度異形成・上皮内がん(CIN3)
の場合で、「円錐切除術」か「経過観察」か、について記事を書いています。
これは私の妻の実体験です。
第三子懐妊。
妊婦検診の子宮頸がん検診で異常検知。
生検、 高度異形成・上皮内がん(CIN3) 診断。
この記事を書いているのは、診断された直後です。
今回の決断がどういう方向に進むのか、わかりません。
ですので、今回の内容を推奨するものではありません。
あくまで、一家庭の決断事例のご紹介、としてご参考にしていただけますと幸いです。
外部リンク:NCCN子宮頸がんガイドライン
現状報告
現在妻が第三子を妊娠中なのですが、まさかの事態に直面しています。
それは
妊娠中の子宮頸がん
正確には「高度異形成・上皮内がん(CIN3)」
と診断されてしまいました。
ここまでに至った経緯を時系列で表しますと、
- 7月頃に「月経困難症」で婦人科クリニックを受診。子宮頸がん検診を受けるも陰性。治療のため「低用量ピル」を服用開始。
- 10月頃に三人目妊活のためピル中止。
- 11月頃懐妊。
- 年をまたいで1月、妊婦検診で子宮頸がん検査の結果「ASC-US(クラスⅢa)HPV陽性」
- 同日コルポスコピー、試薬に反応があったため、生検。
- 2月。生検の結果、「高度異形成・上皮内がん(CIN3)」と診断。胎児16w。
担当の先生がおっしゃるには、「ASC-US(ClassⅢa)からCIN3の診断は稀」だそうです。
というのもASC-US(ClassⅢa)は「意義不明な異型扁平上皮細胞」
例えると、「よくわからない、不審者がいるぞ」
程度の結果なのです。
私たち夫婦も「ま、そんなにやばくなさそうだね」と高をくくってしまっていました。
高度異形成・上皮内がん(CIN3)
は「浸潤がん」の一歩手前です。
上皮内「がん」とついてはいますが、生命保険会社などの言う「がん」には含まれない場合が多いようです。
ポイントは浸潤しているかどうかです。
ちなみに、妻は月経困難症以外に産婦人科の病気には罹ったことがなく、第一子、第二子出産時も通常分娩でした。
気になるところとしては、妊娠のたびにポリープが出来ていたことです。
「なんかできやすい体質なんだな」
と当時は笑っていました。
今回もポリープはありますが、担当の先生の見解では子宮頸がんとの関連性は低いとのことです。
迫られる決断
現在はここです。
先生からの提案は2つ。
- 子宮頚部を円錐状に切り取る「円錐切除術」という手術を受ける。
- 三か月後再検査をする。「経過観察」
それぞれにリスクがあります。
妊娠中の円錐切除術のリスク
初期の子宮頸がんの治療は一般的に子宮頚部の一部を切り取る「円錐切除術」によって行われます。
生検などで見落としがないかの再検査的な役割もあるのですが、浸潤のない高度異形成・上皮内がん(CIN3)であればこれだけで治療は完了です。
こう書くと簡単な話に聞こえますが、これはあくまで「非妊娠時」の話です。
妊娠中はなにが違うでしょう?
- 胎児がいる
- 血流量が多くなっている
- 免疫が落ちている
少なくともこれほど違いがあります。
この違いがどう影響するかというと、
円錐切除術により、
- 頚管長が短くなる→流産、早産の原因となる。
- 大量出血、失血、止血困難になる→母子共に命の危機あり。
- 感染症にかかりやすくなる→ガン以外の疾病リスク増加。
といった影響が出てきます。
命にかかわります。
経過観察のリスク
経過観察をするということは、治るはずのガンを取らないわけですから、浸潤、転移のリスクがあります。
一般的に子宮頸がんは進行が遅いと言われていますが、先生がおっしゃるには、妊娠中の子宮頚部は血流量が多いので、予想以上に進行が早い場合があるそうです。
また、生検の検体採取はごく一部のみなので、がん化している箇所を見落としている可能性もあります。
今回のケースよりも軽度の、CIN1、CIN2では経過観察を選択される場合が多いそうなのですが、CIN3は浸潤がん一歩手前、もしくは、もうどこかで浸潤してしまっている可能性が高いということで、第一選択肢は「円錐切除術」とのことでした。
リスクまとめ
「円錐切除術」
- 頚管長が短くなる→流産、早産の原因となる。
- 大量出血、失血、止血困難になる→母子共に命の危機あり。
- 感染症にかかりやすくなる→ガン以外の疾病リスク増加。
「経過観察」
- ガンの進行、転移の恐れあり。
- 病変部見落としの可能性有。
妊娠中の円錐切除術のメリット
先にリスクをご紹介しましたが、もちろん、メリットもあります。
円錐切除術のメリット
- CIN3までなら、ほぼこれだけで治療完了。
- 手術時間約1時間。
- 予後がいい。(切り取った部分は時間をかけて再生するそうです)
- 見落としの浸潤がんを発見できる。
せっかく早期に発見できたので、早くとってしまってほしいというのが本音です。
手術を含めた入院日数は妊婦でも7日程度とのことでした。
もちろん、術後の経過によって延長はあり得るようです。
経過観察のメリット
一方で、経過観察を選択するメリットもあります。
経過観察のメリット
- 子宮頸がんが進行しなければ、通常分娩できる。
- 出産まで時間が自由に使える。
- 異形成細胞が消滅するかもしれない。
こちらは天に運を任せる形です。
特に投薬もなく、3か月に1度生検で進行具合を確認するそうです。
母体、胎児へのダメージはほとんどありません。
メリットまとめ
「円錐切除術」
- CIN3までなら、ほぼこれだけで治療完了。
- 手術時間約1時間。
- 予後がいい。(切り取った部分は時間をかけて再生するそうです)
- 見落としの浸潤がんを発見できる。
「経過観察」
- 子宮頸がんが進行しなければ、通常分娩できる。
- 出産まで時間が自由に使える。
- 異形成細胞が消滅するかもしれない。
決断

病院で説明を受けた後、夫婦で話し合いました。
色々なことを考え、想像し、泣きながら、夫婦で出した答え。
それは、
「経過観察」
でした。
妻はがんが進行することを前提に、他臓器への浸潤、転移がないことを祈り、経過観察で正常分娩後、「子宮全摘術」を行う覚悟です。
今回の子供が第三子であること、妻の年齢(38歳で出産予定)を加味してのこと、現在「浸潤」していない(あくまで今回の検査ではですが)ことから、円錐切除術を行って死産のリスクを高めるよりは、
天に運を任せてみよう。
との決断に至りました。
私としては、最初は「円錐切除術」を勧めました。
妻のことを最優先に考えての答えです。
ですが、妻は言いました。
「この子を普通に産んで、あたしも生きる」
とても力強い言葉でした。
妻の決意は固く、もはや揺るがないと思い、私も経過観察に同意しました。
妻の決心の一方で、私は無力感に襲われました。
子供を産むのも妻。
がんと闘うのも妻。
私は夫として、何もできることはないのか。
いや違う。
昔はクソダメ夫だったかもしれないけれども、今は違う。
俺は主夫だ!
妻が出産、そして闘病に集中できる環境を家で作ることが使命。
なんのために主夫になったのか。
家族を快適に生活させるため。
家族の笑顔のため。
今こそ、俺の出番じゃないか!
次の子宮頸がん検診は4月の予定です。
それまでに高度異形成細胞が消滅するように、免疫力を高めるような栄養満点の料理を振舞っていこうと思っています。
おわりに
これはあくまで一個人の話です。
情報を求めて読んでいただいている方の意には沿わない内容もあるかと思います。
一人ひとりの症例によって違いがあります。
私たち夫婦の選択がこれで合っていたのかはわかりません。
病名を告げられ、不安になっている方は、どうかその不安を誰かに伝えてください。
私はとても不安です。
そして、恐いです。
こうして記事を書いている間も最悪のことを想像してしまい、変な汗を掻いています。
不安になるのは当たりまえのことです。
それを外に出してください。
泣いたっていいと思います。
私たちは夫婦で不安を口にし、出し切ったおかげで今回の決断をすることができました。
それでも私は不安なので、今回の記事を書くに至っています。
きっと、同じような病名を告げられたご本人も、その方の大切な人たちも、私たちと同じように不安を感じているだろう。
そんな方々の不安を代弁できるように、同じような境遇の私たちのような人間がいるということを知って頂くためになにかしたい。
そう思って記事を書きました。
まだまだ妊娠期間は長いです。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。
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もちろん、個人情報は手厚く保護されます。
わたしたち夫婦もこういったサービスを妊娠前に知っていたら…と悔しい気持ちです。
一人でも多くの方が子宮頸がんの早期発見、早期完治できますよう、願っております。
また、もっと全身状態をセルフチェックしたい!という方向けに、数滴の血液と尿だけでがんと生活習慣病のリスクがわかるサービスもあります。
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