園に行きたくない!毎朝の嘔吐!自家中毒(アセトン血性嘔吐症)の体験談。

子育て
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大丈夫ですか?

この記事にたどり着いたということは、いまお子様が心配な状態ですよね?


原因不明の嘔吐。

しかも毎日、同じタイミングでやってくる。

とても辛そうで、でもどうしたらいいのかわからない。


この記事では私の息子(5歳男児)の体験談を載せています。

私の息子の場合は「自家中毒」(アセトン血性嘔吐症)でした。

日中は元気で食欲もあるのに、平日の朝になると食欲がなくなり、嘔吐。

園を休むことが決まるとケロリと元気になる。

これは一体なんなんだ!

と心配していたところ、この病気のことを知ったのです。

もしお子様が同じような症状でしたら、なにかお役に立てる情報があるかもしれません。

私の知りうる限りをお伝えしていきます。


自家中毒症とは?

実は昔から知られている病気で、私は息子のこども園の保育士さんから教えて頂きました。

5歳前後の児童によくみられるそうです。

自家中毒症というのは昔からの通称のようなものです。

食中毒との混同があるとのことで、いまは「周期性嘔吐症」や「アセトン血性嘔吐症」と呼ばれています。


自家中毒症の症状

激しく嘔吐します。

あまりに園に行きたくないからわざとやっているんじゃないかと疑うほど、激しく嘔吐します。

吐くものがなくなっても吐きます。

胃液や胆汁のようなものまで出てきました。

嘔吐中は息も荒くなり、リンゴのぼけたような臭いがします。

せき込み、腹痛をうったえますが、うんちは出ないか、出てもかためです。

水を飲ませると吐きます。

落ち着くまでは、吐かせ続けるしかありませんでした。


私の息子の場合は、朝です。

元気に起きてきて、「おはよう!」なんて挨拶もしていたのに、朝食を食べている途中で、急に「吐きそう」とうったえ、次の瞬間には嘔吐。そして上記の症状へ。

あまりにも酷かったので、園を休ませることを決めると、急に表情が明るくなり、

「気持ち悪いの治った」

そして日中はいつも通り元気。

ですが、また次の日の朝食時になると同じ症状。

これを3日間繰り返しました。


自家中毒症の原因

アセトン体(ケトン体)

われわれ大人の体の細胞のエネルギー源は「」と「脂肪」ですが、幼い子供は「」しか上手くエネルギーとして使えなくて、「脂肪」は普段使われないそうです。

子供のこの「」をエネルギーとして使う仕組みがうまく働かなくなると、予備エネルギーとして「脂肪」を使うようになり、その過程で「ケトン体」が作られます。

このケトン体(アセトン体)が増えすぎると上記の中毒様の症状を引き起こします。

ストレス

過剰なストレスがあると、上記の「糖をエネルギーとして使う仕組み」がうまく働かなくなってしまうようです。

私の息子の場合は「園に行きたくない」「家でゲームをしていたい」「妻の妊娠」が主な原因だったと思います。

他にも、「妹への嫉妬」「親への反抗」「季節の変わり目(2月末)」「園の発表会直後」「3連休後」などのストレスが考えられます。

また、「ディズニーランドにいく」「海外へ旅行にいく」などの、過剰な楽しみもストレスに当たるようです。

過剰なストレス

自家中毒症になりやすいタイプ

  • 2歳から10歳まで(特に5歳前後)
  • 遺伝
  • 神経質
  • 頭痛持ち
  • 吐きやすい
  • 痩せ型
  • 情緒不安定
  • 第一子
  • 一人っ子
  • 末っ子
  • 内気
  • いらだちやすい
  • 引っ込み思案
  • 頑固
  • 過保護にされた
  • 厳しくしつけられた

上記の特徴が当てはまる数が多いほど注意が必要だそうです。

私の息子はほぼパーフェクトでした。

なるべくしてなってしまった感じです。


自家中毒症の検査

まず、他の病気を疑います。

下痢はないか?→ノロウィルス、脱水の可能性

意識はしっかりとしているか?→脳炎、脳腫瘍の可能性

食べたものについて→食中毒の可能性

他にもいろいろとあると思います。

このような病気では「なく」、

尿検査と血液検査でアセトン体(ケトン体)が陽性であれば、判別がつきます。

また、呼気がアセトン臭い(リンゴのぼけたような臭い)ということも特徴です。

自家中毒症の治し方と予防

重症時には病院で安静にし点滴。

根本的な治療薬はないそうです。

ですが、長い目で見ると、成人するまでにはほとんどの子が自然に治るようです。

これは自家中毒症の原因となっていた「脂肪」をエネルギーとして使う仕組みが完成されたり、筋肉中に糖を蓄えられるようになって、そもそも「糖」の不足を予防できるようになるからだそうです。

しかし息子はまだ5歳です。

今できることは、

  • 糖分を切らさないように飴やジュースをこまめにあげる。
  • 脂肪分の多い食品を減らす。(チョコレート、牛乳、スナック菓子など)
  • 水分を多くとり、尿中のケトン体(アセトン体)を体外に排出する。
  • 吐き気止めや痛み止めを処方してもらう
  • ストレスを減らす

こうすることによって自家中毒症の原因を先につぶしておけば、発作は出にくくなるということです。


嘔吐後の水分補給はやっぱりOS1。重いので宅配が便利です。

息子は↓のゼリータイプのほうが好みでした。

おわりに

私たち夫婦はわりと早めにこの病気のことを知れたので助かりましたが、初めての発作のときはなにが起きたか分からず、パニックになりました。

ただ、時間が経てば落ち着いたので、一日目は放置してしまったのが悔やまれます。


こどもって、私たちが思っている以上に繊細ですよね

こころも、からだも。

もっともっとこどもの目線まで自分を下げて、理解してあげなきゃなと気付かされた出来事でした。


あなたの知りたかった情報はあったでしょうか?

今回の記事は一個人の体験談ですので、少しでも疑問点があれば、医療機関の受診をお勧めいたします。


ただ、間違いなくお伝えできることは、子供のことを理解しよう、子供のことを愛してる。という想いはお子様に伝わる。ということです。

お子様を心配されて、いろいろと情報を集めているところでしょうか?

「自分の為に一生懸命になっている姿」

それは、どんなことだって嬉しいのです。

お子様はあなたのことを良く見ていますから。

お大事になさってください。



コメント

  1. […] […]

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