ふきのとうってなんだろう!?
そう思って検索されたかた向けに、ふきのとうをご紹介します。
ふきのとうとは山菜のひとつです。
冬と春の間に雪の下からひょっこりと顔を出します。
においは独特でスーッとする清涼感があります。
冬の間に溜まった老廃物を排出してくれます。
食べるときは天ぷらやフキ味噌にすることが一般的ですが、様々な料理に工夫することもできます。
生では食べません。
微量の毒素がありますが、食べ過ぎなければ大丈夫です。
それよりも、目が覚めるような苦みが冬の間なまっていた体を目覚めさせてくれるでしょう。
ふきのとうってなに?

【ふきのとう】(蕗の薹)
- フキ(蕗)という植物の花の芽。
- 上の写真のように花が閉じているものが食べごろ。
- 根っこは毒があるので切り落とす。
- 苦い。
- 清涼感がある。
- 老廃物を排出してくれる。
- 2月から3月ころに地中から出てくる。
- 山道、田んぼの畔、河原などに生えてくる。
ふきのとう詳細
フキ(蕗)の花です。
その花が咲く前のつぼみを頂きます。
花が咲き、薹(とう)が立ってしまうと、苦く、食に向かなくなってしまいます。
花が散ると、タンポポのような綿毛を飛ばします。
ふきのとうの花粉は人によってはアレルギー症状を引き起こします。
フキは根っこを地下で伸ばします。
根っこには毒成分が多く含まれているので食べないようにご注意ください。
根っこは硬いので簡単に判別できます。
フキが好む場所は、適度な湿り気があるところなので、河原、山道、田んぼの畔などに自生します。
季節は冬から春への移り変わりの時。
山道の雪の下から顔を覗かせるふきのとうは、なんとも風情があります。
畑や庭で栽培も容易です。(私は庭で栽培しています)
なにが容易って、手間が一切かからないのです。
食べるときは、
- 天ぷら
- あく抜きをしてから調理
生では食べません。
いずれも独特の苦みを活かして食べます。
天ぷらならば塩で、あく抜きをしたものはフキ味噌にしたりします。
この苦み成分は植物性アルカロイド、ケンフェノール、フキノール酸などに由来しています。これらのポリフェノール類は腎機能を高め、老廃物を排出してくれたり、体の酸化を防いでくれます。
ふきのとうの毒?
この根っこには毒成分(ペタシテニン、ネオペタシテニン、センキルキン)が含まれていますので、ふきのとうを採取する際はなるべく蕾だけを摘みましょう。
出典:農林水産省
↑国の調査では、
- 大量に食べない
- 一年中食べない
- あく抜きをする
この3点を守れば安全安心に食べられるという結果が出ています。
間違えないで!ふきのとうじゃないよ!
ハシリドコロの芽
ふきのとう
出典:厚生労働省
【ハシリドコロ】
ナス科の植物でフキと同じような所に自生しています。
猛毒で間違って食べてしまうと、1、2時間後に嘔吐、けいれん、昏睡などの重い中毒症状を引き起こします。
見分け方ですが、有毒のハシリドコロは毛が無いですが、ふきのとうは細やかな毛が生えています。
こうして写真で並べてみれば一目瞭然ですが、何も資料がない状態で出会った場合は迷ってしまいそうです。
もう1点、ふきのとうは独特な香りがありますが、ハシリドコロにはありません。
毛と香りがなかったらもしかして…と疑いましょう。
厚生労働省の発表では、中毒例は数年に1件ほど。
迷ったら採らない。
これに尽きます。
ふきのとう調理例

天ぷら

用意する材料
- ふきのとう 6個
- 油
- 天ぷら粉
- 塩
- ふきのとうについている汚れを水洗いして落とす。
- 天ぷら粉と水をよく混ぜ合わせる。
- 油を170℃に熱しておく。
- ふきのとうを「2」にくぐらせる。
- 揚げる。
- 大きいものは裏返す。
- カラッとしたら出来上がり!
- お塩でどうぞ


フキ味噌
用意する材料
- ふきのとう 5個
- 味噌 大さじ3
- みりん 大さじ2
- 酒 大さじ2
- 砂糖 大さじ2
- ごま油 大さじ1
- ふきのとうについている汚れを水洗いして落とす。
- お湯を沸かし、2分ほど茹でる。
- 冷水にさらす。この時間が長いほど苦みが和らぐので、お好みで調整。
- 水気を絞ってみじん切りにする。
- ごま油を熱し、ふきのとうを炒める。
- 酒を入れ、次に砂糖、味噌、みりんを加えていきます。
- 弱火にし、じっくり水気を飛ばしていきます。
- 好みのかたさになったら完成。
- 白いご飯でどうぞ!

おわりに
ふきのとうのこと、知って頂けたでしょうか?
日本人は古来からこのような季節限定の山菜を重宝して参りました。
食べ物が豊富な現代にあっても、やはり食べるべき時期に食べるべきものを食べることは体が喜びます。
都市部の方々でも、今は通信販売で取り寄せ。
なんてこともできる時代です。
せっかくふきのとうに興味を持っていただけたのであれば、ぜひとも早春のうちに食べて、体を喜ばしちゃいましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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